2013年9月7日、日本健康心理学会第26回大会で発表、翌8日にワークショップを開催いたしました。
日本健康心理学会第26回大会
まずは健康心理学会のご報告。
この学会には院生時代から毎年欠かさず参加。
おかげで学会仲間も増え、年に1回学会仲間と再会し、
研究の話に花を咲かせるのが楽しみです。
今年の発表テーマは
「アロマコラージュ療法における作品と向き合うワークの効果」。
アロマコラージュ療法では、セラピストが作品の解釈を聞かせることはしません。
作ること自体が自己表現、自己表出となり意義のあることであり、
そのうえで参加者自身が気づきを得られればなおよいという立場をとります。
気づきを得るきっかけになればと導入しているのが「作品と向き合うワーク」、
そして参加者同士、作品を分かち合うシェアリングです。
作品と向き合うワークでは、作ったフレグランスやコラージュに関する3つの問いかけをします。
今回の学会では、作品と向き合うワークを行わない場合と行う場合では、
シェアリングにおける語りにどのような違いがあるのか否か、
検討を行った結果について発表を行いました。
主に以下のような結果が明らかにされました。
●ワークを行った場合の方が語りが多い。
●ワークを行わない場合はコラージュについての語りが、ワークを行う場合はフレグランスについての語りが多い。
●ワークを行った場合のみ、フレグランスとコラージュの関連が語られた。
●ワークを行わない場合は自己について語らない被験者もいたが、ワーク後は全員自己について語った。
●ワークを行わない場合は感情・気分についての語りが、ワークを行った場合は自己の欲求についての語りが最も多かった。
●ワークを行った後、自己肯定、自己受容に至った被験者もいた。
●「ワークを行うことで自分の作品を違った方向から見ることができ、なぜこういう作品を作ったのか自分でも意識していなかった気づきが得られた」などの感想が得られた。
今回の学会では院生も学会デビューを飾りました。
院生はほぼ毎年、発表しており、学会員から示唆に富むコメントやご質問をいただき、修論研究を続けるにあたって大いにモチベーションを得ています。
心理士の国家資格化
今回の学会で最も興味深かった講演は、緊急講演と題された
「心理士 国家資格の現状~これまでとこれからを見据えて、まさに今を語る~」。
○○心理士という資格は数多く存在しますが、すべて民間の資格。
講演では長年、国家資格化に向けて尽力されてきた当事者から最新の情報が語られました。
それによると、かなり現実味をおびえている様子。
国家資格化された場合の活動領域は? 試験は? 受験資格は?
具体的なお話をもとに今までイメージできずにいた国家資格化がかなりリアルにイメージできてきました。
札幌でアロマコラージュ療法WS初開催
学会を終えた8日夜、札幌市西区のオーラソーマサロン・ティアレさまでワークショップを開催しました。
札幌でワークショップを開催するのは今回が初めて。
どんなセラピーなのかご存じないのに、よく集まってくださいました(笑)。
毎回メンバーや会場などによりWSの雰囲気はがらりと異なるのですが、今回のWSは「大人のワークショップ」。
静かななかにもリラックスした雰囲気。
全員、とても集中して取り組んでおられました。
若干1名、「おもしれー」「すげー、いい香り」「どんぴしゃ」などの声をあげていらっしゃる方が。
ものすごくハマっておられるのが伝わってきて、セラピスト冥利に尽きました。
シェアリングでは、フレグランスやコラージュをとおして
ご自分の人生のイメージ、思い描く生活や自己像、ご自分の夢などが素直に語られました。
気心の知れた仲間だけあって拝聴の態度も素晴らしいですね。
皆さま、お忙しいところご参加くださいまして誠にありがとうございました。
中央の方が札幌でのセッションをご希望くださいましたオーラソーマサロン・ティアレを主宰なさっている高橋めぐみさま。
大変お世話になりました。
ありがとうございました。
※高橋めぐみさまの体験談はこちら♪
また皆さまと札幌でご一緒できますのを楽しみにしております。
アロマコラージュセラピストは福島県、栃木県、広島県在住です。
当サイトにはこれらの地域以外の方々からも
「アロマコラージュを受けてみたい」「アロマコラージュセラピストになりたい」
といったメールを頂戴しております。
大変ありがたく思っております。
交通費の問題があり、1名ですと実現するのが難しく申し訳なく思っているのですが、今回のように学会に出かける折に企画したり、お仲間を数名集めてくださるとトントン拍子に話が進みます。
今後もご希望があれば各地で開催できたらと思っております。
どうぞお気軽にご希望をお寄せくださいませ。 お問い合せフォーム